【滋賀】苗村神社の歴史!なぜ国宝?西本宮と東本宮の謎・33年大祭

滋賀 苗村神社 本殿 拝殿 滋賀秘境の社寺巡り

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滋賀 竜王 苗村神社 本殿

こんにちは。
前回(アクセス・基本情報)は、この場所への行き方をお話ししましたね。

少し、ここで立ち止まって、耳を澄ませてみませんか?
聞こえるのは、風が木々を揺らす音と、遠くで鳴く鳥の声だけ。

目の前にあるのは、優美な曲線を描く桧皮葺(ひわだぶき)の屋根。
ここは「苗村神社(なむらじんじゃ)」
何百年もの間、竜王の田園風景の中に佇み、変わらぬ姿で村を見守り続けてきた場所です。

「なぜ、こんなのどかな場所に、国宝があるの?」

不思議ですよね。
道路を挟んで向かい合う「西本宮」「東本宮」
実は、西本宮の本殿は鎌倉時代の建築で、滋賀県でも数少ない国宝の一つなんです。

派手な装飾はありません。
けれど、この古びた木の柱一本一本に、中世の人々の祈りが染み込んでいます。

なぜ二つの宮があるのか。
そして、33年に一度だけ行われる秘儀とは。
少しだけ時計の針を戻して、この神社の深い物語を紐解いていきましょう。
大丈夫、難しい話ではありません。昔話を聴くように、リラックスして読んでくださいね。🌲📖🍵


🏛️ 奇跡の「国宝」。西本宮が語る鎌倉の美

滋賀 竜王 苗村神社 本殿 拝殿

まず、西本宮(にしほんぐう)の前に立ってみてください。
目の前にある本殿は、今から約700年前、鎌倉時代の徳治3年(1308年)に建てられたものです。

「700年前の木が、まだここに生きている」

そう思うと、少し鳥肌が立ちませんか?
この本殿は「三間社流造(さんげんしゃながれづくり)」という建築様式で、屋根の流れるような曲線と、檜皮葺(ひわだぶき)の重厚感が特徴です。
派手な装飾で飾るのではなく、木材の組み方とバランスだけで美しさを表現する。
これぞ、日本人が愛する「引き算の美学」の最高峰。だからこそ、国宝に選ばれているのです。


⛩️ 道路を挟んで向かい合う。「東本宮」の謎

滋賀 竜王 苗村神社 参道 灯篭

ふと後ろを振り返ると、道路を挟んで反対側にも森が広がっています。
そちらが「東本宮(ひがしほんぐう)」です。

「なぜ二つもあるの?」

実は、もともとこの神社のルーツは東本宮にあると言われています。
東本宮には、那牟羅彦神(ナムラヒコノカミ)という、この土地の守り神が祀られていました。
その後、西本宮に国常立尊(クニトコタチノミコト)をお迎えし、二つの宮が揃って「苗村神社」となったのです。

東本宮の本殿も、室町時代の建築で重要文化財
国宝と重文が道路一本で向かい合っているなんて、なんと贅沢な場所なんでしょう。
ぜひ両方にお参りして、それぞれの空気感の違いを肌で感じてみてください。参道を歩いていると聞こえるのは自分の足音だけです。


🐲 一生に一度?「33年に一度」の大祭

滋賀 竜王 苗村神社 鳥居 参道

この静かな神社には、ある壮大な「約束」があります。
それが、33年に一度だけ行われる「苗村祭(なむらまつり)」、通称「三十三年大祭」です。

「33年」

それは、人が生まれて親になり、あるいは孫を見るほどの長い時間。
半世紀に近いサイクルで行われるこの祭りは、一生のうちに2回、多くても3回しか見ることができません。
普段の静寂は、次の祭りまでの長い長い充電期間なのかもしれませんね。
今、私たちが目にしているこの静けささえも、神様の悠久の時間の一部なのです。次回は2046年の開催予定です。まだまだ先ですね。


📚 苗村神社・歴史データファイル

項目 詳細
国宝指定 西本宮 本殿(昭和30年指定)
鎌倉時代(1308年)建立
重要文化財 東本宮 本殿(室町時代)
楼門(室町時代・西本宮)
ご祭神 西:国常立尊(クニトコタチノミコト)
東:大国主命・事代主命・素盞嗚尊
神仏習合 かつて西本宮には不動明王が祀られ、長らく神仏習合の形をとっていた。

【当ブログ独自評価】静寂度スコア

静寂度スコア:★★★★★ (5.0/5点)

【勝手に歴史考察】
ここは「観光地」ではなく「聖地」です。
国宝でありながら、フェンス越しではなく、これほど間近で空気を感じられる場所は稀有です。
33年に一度しか目覚めない祭りのエネルギーを秘めつつ、普段は森の中で眠るように静まり返っている。
そのギャップに、どうしようもなく惹かれます。

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まとめ 🗺️

旅の終わりに:700年の時を超えて

いかがでしたか?
700年前の空気をそのまま閉じ込めた国宝、苗村神社。
歴史を知ると、ただの古い建物が、人々の祈りの結晶に見えてきませんか?

【最終チェック】
心静かな時間を過ごした後は、現代の楽しみへ戻りましょう。
すぐ近くには、日本最大級のアウトレットや、近江牛グルメが待っています。


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静寂の後は、ショッピングと美食。
このギャップを楽しむのが竜王旅の醍醐味です。

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