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こんにちは!
前回は、大池寺へのスムーズなアクセスと、山に響く鐘の音についてお話ししました。
本堂に入り、ご本尊に手を合わせた後、ふと横を見ると……。
そこには、息を呑むような「青と白の世界」が広がっていました。
「蓬莱庭園(ほうらいていえん)」。
江戸初期の作庭家・小堀遠州(こぼりえんしゅう)の作と伝わる、サツキの大刈り込み鑑賞式枯山水です。
この日はあいにくの雨。
しかし、それがかえって奇跡を起こしました。
雨に濡れた白砂はより白く輝き、苔やサツキの緑は深く濃くなり、まるでハイコントラストの絵画を見ているよう。
晴れの日には見られない、幽玄な美しさがそこにはありました。
そして、この庭の魅力を何倍にも引き立ててくれるのが、ご住職です。
「ここから見ると、海に見えるでしょう?」
その語り口は、まるで敏腕営業マンのような……いえ、お寺への愛が溢れ出る「情熱のガイド」!
ただ眺めるだけでは気づかない石の配置や、庭に込められたストーリーを、ユーモアたっぷりに教えてくださいます。
この記事では、雨の日こそ訪れるべき「大池寺庭園の深すぎる魅力」と、ご住職直伝の鑑賞ポイントを深掘りします。
400円の拝観料が「安すぎる」と感じる、贅沢なアート体験へご案内します。☔🌿🖼️
目次
📽️ 庭園へのプロローグ。5分間の「知る」魔法

庭園を見る前に、一つだけ大切な手順があります。
それは、まず、ご住職が案内してくれます。その後「約5分間の解説ムービー」を見ること。
「えっ、いきなり庭を見たいのに」と思うかもしれません。
しかし、この5分が重要なのです。
庭の歴史、作庭の意図、そして見どころのポイント。
これらを予習してから実物を目にするのと、何も知らずに見るのとでは、景色の見え方がまるで違います。
そして何より、ご住職の解説が熱い(笑)。
圧倒的な説得力を持つその語り口からは、「このお寺と庭が大好きだ」という情熱がひしひしと伝わってきます。
まるで敏腕ガイドのようなそのトークに引き込まれ、期待値が最高潮に達したところで、いよいよ襖が開かれます。
🌊 雨に濡れて輝く。「蓬莱庭園」という大海原


目の前に現れたのは、サツキの大刈り込み鑑賞式枯山水庭園。
江戸時代の作庭家・小堀遠州(こぼりえんしゅう)の作と伝えられています。
白砂は「大海原」を、サツキの刈り込みは「宝船」や「波」を表しています。
晴れた日の明るい庭も素敵ですが、通が好むのは断然「雨の日」です。
✅ 雨の日だけの「奇跡の色彩」
雨に濡れることで、白砂はより白く輝き、サツキの緑は水分を含んで深く濃い色へと変化します。
乾燥している時よりもコントラストが強くなり、庭全体が生き生きと動き出すような錯覚。
霧がかった空気も相まって、そこはもう現実世界ではなく、一枚の幽玄な水墨画の中にいるような心地になります。
⛰️ 庭と自然の境界が消える。「借景」の魔法

この庭園の凄さは、目の前のサツキだけではありません。
ふと視線を上げると、背後に広がる山々の緑が、そのまま庭の一部として溶け込んでいることに気づきます。
これは「借景(しゃっけい)」と呼ばれる技法。
遠くの自然を「景色として借りる」ことで、庭と自然の境界線を消し、無限の奥行きを表現しているのです。
さすがは小堀遠州。計算し尽くされた空間美に、ただただ溜息が出ます。
🌿 四季を映す鏡。サツキ、紅葉、そして雪

この庭園は、訪れる季節によって全く違う表情を見せてくれます。
- 5月下旬〜6月中旬:サツキの花が咲き乱れ、緑の波にピンク色の彩りが加わります。最も華やかな季節です。
- 秋:先ほどご紹介した「借景」の山々が紅葉し、庭園全体が錦秋に染まります。
- 冬:そして、想像してみてください。この波打つような刈り込みに、純白の雪が積もった姿を。
音のない世界で、白砂と雪が溶け合う景色は、きっと息を呑むほどの美しさでしょう。
「春夏秋冬、違う顔を見せてくれる」
ご住職の言葉通り、一度きりでは味わい尽くせない奥深さが、この庭にはあります。
滋賀旅の計画ツール
📚 大池寺・庭園データファイル
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名称 | 蓬莱庭園(ほうらいていえん) |
| 作庭者 | 小堀遠州(伝) |
| 様式 | サツキの大刈り込み鑑賞式枯山水 |
| 見頃 | サツキ開花:5月下旬〜6月中旬 紅葉:11月中旬〜下旬 |
【当ブログ独自評価】静寂度スコア
静寂度スコア:★★★★★ (5.0/5点)
【勝手に庭園分析】
京都の有名寺院で、これほど静かに庭と向き合える場所があるでしょうか?
ここでは「人の声」ではなく「庭の声」が聞こえます。
5分のムービーで知識を得て、ご住職の情熱に触れ、最後に訪れる静寂。
この完璧な流れこそが、大池寺が「知る人ぞ知る名刹」と呼ばれる所以です。
まとめ 🗺️
旅の終わりに:心の洗濯完了
いかがでしたか?
雨の大池寺で出会った、奇跡のような庭園。
「晴れの日に行けなかった」と嘆くのではなく、「雨の日に行けてよかった」と思える場所です。
【最終チェック】
心が洗われた後は、お腹も満たして帰りませんか?
甲賀エリアには、隠れ家のようなカフェや、地元食材を使ったランチがたくさんあります。
そして、もし泊まるなら……静寂の余韻を壊さない素敵なお宿へ。
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