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こんにちは。
前回(アクセス・基本情報)は、桜の隠れ名所としての天孫神社をご紹介しました。
今回は、もう少し視線を下げて、境内を散策してみましょう。
すると、茂みの陰や灯籠のそばから、「ある視線」を感じるはずです。
「……あれ? なんでこんな所にタヌキがいるの?」
滋賀といえば信楽焼のタヌキが有名ですが、神社の境内にこれほど鎮座しているのは珍しい光景です。
実はこれ、単なる飾りではありません。
この神社には、古くから伝わる「舞い踊るタヌキの伝説」があるのです。
そしてもう一つ。
「天孫(てんそん)」という、あまりにも壮大な社名。
これは日本神話の超重要人物「天孫降臨」の神様を祀っていることを示しています。
なぜ、大津の街なかに、これほど由緒ある神様と、ユニークなタヌキが同居しているのか。
そして、熱狂的な「大津祭」はどのようにして始まったのか。
歴史を知れば、街の喧騒がふっと遠のき、目の前の風景がより深く、愛おしく見えてくるはずです。
さあ、タヌキの後を追って、神話の森へ入っていきましょう。🦝📜⛩️
目次
👑 なぜ「天孫(てんそん)」なのか?高貴なる神の系譜

まず、この神社の名前の響きに惹かれませんか?
「天孫(てんそん)」。
日本神話に詳しい方ならピンとくるかもしれません。
「天孫降臨」でおなじみ、天照大御神(アマテラス)の孫であるニニギノミコト……の、さらに息子にあたる「彦火火出見命(ヒコホホデミノミコト)」が主祭神です。
(別名:山幸彦とも呼ばれますね)。
創建はなんと平安時代初期の782年。
実はこの地、かつては琵琶湖の守護神を祀る重要な場所であり、歴代の天皇からも崇敬を受けてきた、とてつもなく由緒正しい神社なのです。
街なかの小さな神社に見えますが、そのルーツはまさに「高貴なる神の森」なのです。
🦝 謎のタヌキと「大津祭」の意外な関係
では、なぜそんな高貴な神社に、愛嬌たっぷりの「タヌキ」がいるのでしょうか?
これには、滋賀県最大のお祭り「大津祭(おおつまつり)」の起源が深く関わっています。
時は江戸時代の初め。
大津の街で塩を売っていた古老・「塩売治兵衛(しおうりじへえ)」という人物がいました。
彼は祭礼の際、「タヌキの面」を被って踊り歩き、人々を大いに楽しませたといいます。
「なんて面白いじいさんだ!」
このタヌキ踊りが大人気となり、やがて屋台(山)が作られ、現在の大津祭へと発展していきました。
今でも大津祭の先頭を行くのは、タヌキを乗せた「西行桜狸山(さいぎょうザクラたぬきやま)」。
境内のタヌキたちは、この祭りの始まりの物語を、静かに、そして楽しげに伝えているのです。
🏮 都会の真ん中で「ハレとケ」を感じる

天孫神社の面白さは、この「二面性」にあります。
10月の祭りの日は、タヌキの伝説が蘇り、街中が熱狂と興奮(ハレ)に包まれます。
しかし、それ以外の364日は、ビル街の谷間でひっそりと静寂(ケ)を守り続けています。
ベンチに座って目を閉じれば、遠くからコンチキチンのお囃子が聞こえてくるような……。
そんな想像をしながら、都会の喧騒を離れて深呼吸する。
ここは大津という街の「記憶」が詰まった、タイムカプセルのような場所なのかもしれません。
📚 天孫神社・歴史データファイル
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 創建 | 延暦元年(782年) |
| ご祭神 | 彦火火出見命(ヒコホホデミノミコト)他3柱 |
| 大津祭 | 毎年10月のスポーツの日の前日(宵宮)・当日(本祭)。 国の重要無形民俗文化財。 |
| ご利益 | 健康長寿、商売繁盛、厄除け |
【当ブログ独自評価】静寂度スコア
静寂度スコア:★★★★☆ (4.2/5点)
【勝手に歴史考察】
「高貴な神様」と「おどけたタヌキ」が同居する不思議な空間。
これが許される懐の深さこそ、商都・大津の魅力です。
普段はとても静かで、タヌキの置物と目が合うと思わず口角が上がってしまいます。
肩の力を抜いて参拝できる、癒やしのパワースポットですね。
まとめ 🗺️
旅の終わりに:歴史を知れば、祭りが待ち遠しい
いかがでしたか?
タヌキの伝説を知ってから境内を歩くと、今までと違った風景に見えてきませんか?
静寂の中で歴史に触れ、いつか来る「ハレの日(大津祭)」に想いを馳せる。
そんな粋な時間を楽しんでください。
【最終チェック】
さあ、歴史の次は、現代の楽しみ「グルメ」です!
天孫神社の周辺は、大津駅前ということもあり、美味しいランチの宝庫なんですよ。
👑 大津駅前の絶品グルメを攻略せよ
参拝後はお腹も満たしたい。
地元民が通う名店や、駅近の便利なランチスポットをご紹介します。


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